今回はウェブアンケートにて総勢9,869名に調査した<プロ野球「昭和の名試合・名場面」ランキング>を発表します。日本の元号の中で最も長く続いた「昭和」。1926年12月から1989年1月までの62年間です。今は空前の昭和ブームともいわれ、昭和に生まれたかったというZ世代もいるとか。確かにプロ野球だけを取り上げても名勝負は数知れず。昭和を知らない人でも語りたくなるでしょう。さっそくランキングをチェック!
TOP10
- 1位昭和52年「王選手が756本塁打」 (753票)
- 2位昭和60年「阪神バックスクリーン3連発」 (736票)
- 3位昭和49年「長嶋選手涙の引退試合」 (717票)
- 4位昭和34年「長嶋選手天覧試合でサヨナラ弾」 (542票)
- 5位昭和46年「江夏投手球宴で9連続奪三振」 (511票)
- 6位昭和60年「猛虎フィーバー阪神が日本一」 (504票)
- 7位昭和54年「江夏の21球で広島が初の日本一」 (496票)
- 8位昭和59年「江川投手オールスター8連続奪三振」 (396票)
- 9位昭和33年「西鉄が日本シリーズ3連敗から4連勝」 (343票)
- 10位昭和46年「王選手が日本シリーズでサヨナラホームラン」 (338票)
ランキングの集計方法
調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<プロ野球「昭和の名試合・名場面」ランキング>のアンケート結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)9,869名/調査日:2023年8月24日
第1位:昭和52年「王選手が756本塁打」(753票)
画像はX(@Sponichi_Editor)から引用 《拡大》
- 歴史に残る偉大さ
- 感動したのを覚えています
- 打たれたヤクルトスワローズの鈴木投手。逃げないで勝負してきたこと、子どもだった私にもカッコ良く見えました
- 何度もテレビで見たシーンです
日本中が大フィーバー!1位は昭和52年「王選手が756本塁打」9.3の巨人対ヤクルト戦で、王選手が本塁打世界記録を達成!
日本列島が「756狂騒曲」に包まれました。夏休み最後の8月31日にハンク・アーロンさんの記録に並ぶ755号を放った王貞治さん。それから3日後、9月3日の後楽園球場でのヤクルトスワローズ戦。3回の第2打席で相手先発の鈴木康二朗さんが投じたフルカウントからの6球目を王さんのバットが捉え、打球はライトスタンドへ。そして19時10分ついに世界新記録が生まれました!大歓声の中、王さんは両手を広げ笑顔で走り出します。次の打者・張本勲さんは自分のことのように喜び大きくジャンプ。ホームベースを踏んだ王さんとまず握手したのは盟友・長嶋茂雄監督でした。この場面をテレビで見たかたも多いでしょうが、実は生放送されていなかった…という裏話もあります。
第2位:昭和60年「阪神バックスクリーン3連発」(736票)
画像はX(@hochi_baseball)から引用 《拡大》
- テレビで見ていてすごかった~!
- 阪神ファンの我が家がお祭り騒ぎだったこと、今でもはっきり覚えてます
- これは忘れられない!伝説の甲子園三連発!
- 巨人ファンだが、これは阪神あっぱれでした
あと少しで巨人が3連発返し!2位は昭和60年「阪神バックスクリーン3連発」4.17の阪神対巨人戦でバース選手、掛布選手、岡田選手が伝説をつくる!
阪神タイガースファンの脳裏に永遠に刻み込まれる「バックスクリーン3連発」。この年の阪神フィーバーの発火点になった試合です。阪神甲子園球場での読売ジャイアンツ戦、1-3とリードされた7回にランディ・バースさんが、巨人先発の槙原寛己さんから逆転3ランをバックスクリーンへ運びます。続く掛布雅之さん、岡田彰布さんもバックスクリーンへ一発。見事3連発の完成です。9回、巨人はウォーレン・クロマティさん、原辰徳さんが連続ホームランを放ち1点差に。続く中畑清さんも大ファウルを放ちますが結局アウトに。中畑さんがホームランなら両チーム3連発となっていたところでした!勢いに乗った阪神は21年ぶりの優勝に向けひた走ります。
第3位:昭和49年「長嶋選手涙の引退試合」(717票)
画像はX(@jijicom)から引用 《拡大》
- いっぱい名試合がある中で、ミスターの引退は、衝撃が大きかった
- あの挨拶がレコード化されたぐらいだから、ハッキリ覚えています
- この言葉は永遠に残ると思います
- クラスメイトが長嶋選手の大ファンで涙ながらに語っていた
秋晴れの後楽園から舞台転換!夕闇迫る中のセレモニー!3位は昭和49年「長嶋選手涙の引退試合」10.14巨人対中日戦で長嶋選手が引退。「我が巨人軍は永久に不滅です」の名言を残す!
昭和49年10月14日月曜日。目に染みるような秋晴れのこの日、日本列島中が涙に暮れます。ダブルヘッダーで行われたスーパースター長嶋茂雄さんの引退試合。第1試合で通算444号をレフトスタンドに運びます。「まだやれる!」というファンの声の中、第1試合と第2試合のインターバルで、長嶋さんはタオルで涙をぬぐいながらフェンス沿いに球場を一周するサプライズもありました。第2試合の現役最後の打席はショートゴロ併殺。長嶋さんは一塁を全力で駆け抜けます。照明が消され暗くなった球場でセレモニーが行われ、長嶋さんはこう叫びます。「我が巨人軍は永久に不滅です!」
第4位:昭和34年「長嶋選手天覧試合でサヨナラ弾」(542票)
画像はX(@Sankei_news)から引用 《拡大》
4位は昭和34年「長嶋選手天覧試合でサヨナラ弾」6.25の巨人対阪神戦で長嶋選手がプロ野球唯一の天覧試合で劇弾!!
- 家族全員で見てました!
- この場面の瞬間は今でも記憶に残っています。衝撃でした
- 学校帰りに店のラジオの前で聞いていた
- 天覧試合のサヨナラホームランは忘れられないです
天皇陛下が見守る中での劇的な一打。厳粛ムードの後楽園球場を一瞬にして歓喜に変えた長嶋茂雄さんは、スーパースターになるべく生まれてきた男だと感じさせた試合でした。昭和天皇、皇后両陛下が初めてプロ野球を観戦された伝統の一戦は、7回に王貞治さんが2ランを放ち同点に。迎えた9回、天皇陛下が退席される21時15分まであと3分というギリギリのところで、長嶋さんが村山実さんからサヨナラホームランを放ち試合を決めました。
第5位:昭和46年「江夏投手球宴で9連続奪三振」(511票)
画像はX(@sponichiannex)から引用 《拡大》
5位は昭和46年「江夏投手球宴で9連続奪三振」7.17のセ・リーグ対パ・リーグのオールスター戦で江夏投手が不滅の大記録樹立!
- これは伝説!
- もう誰も出来ないかな?と思うほど
- やはり江夏でしょ。9人連続で、しかもオールスターですよ。ほとんどが直球のはず
- 西宮球場で生で見た!
昭和46年前半、江夏豊さんは6勝9敗と本調子ではありませんでした。それでもファン投票でオールスターへの出場が決まり、ファンの期待に応えようと「三振を狙う」と予告。西宮球場での第1戦のマウンドに立ちます。強打者揃いのパ・リーグ相手に初回は三者三振。2回の打席では自ら3ランを放ち勢いづくと、驚異の9者連続三振を奪います。試合もセ・リーグが球宴初の継投でのノーヒットノーランを達成しました。
第6位:昭和60年「猛虎フィーバー阪神が日本一」(504票)
画像はX(@BBM_w_baseball)から引用 《拡大》
6位は昭和60年「猛虎フィーバー阪神が日本一」11.2の西武との日本シリーズを制し阪神が初の日本一達成!
- ひさびさで本当に感動した。関西人にとって夢の夢です
- 関西を元気にしてくれた…当時小さかったけど、覚えています
- 中学一年の時クラスで盛り上がった!
- やっぱり阪神の優勝は盛り上がるから!
猛虎フィーバーに沸いた昭和60年。バックスクリーン3連発、21年ぶりセ・リーグ制覇と続き、フィナーレは11月2日の西武ライオンズ(現:埼玉西武ライオンズ)との日本シリーズ第6戦でした。阪神タイガースは初回、長崎啓二さんの満塁弾で先制すると、先発のリッチ・ゲイルさんが好投。9回最後の打者を投ゴロに打ち取り、球団初の日本一を決めました。胴上げ投手になったゲイルさんのもとには今でも阪神ファンから手紙が届くといいます。
第7位:昭和54年「江夏の21球で広島が初の日本一」(496票)
画像はX(@hiroshimathlete)から引用 《拡大》
7位は昭和54年「江夏の21球で広島が初の日本一」11.4の広島対近鉄の日本シリーズで無死満塁のピンチを切り抜け広島が日本一!
- すごかった。カープファンになった!
- 自ら招いたピンチを切り抜けたのは格好良かった!
- 今でもこのシーンは、はっきりとおぼえている。感動したシーン
- 小説にもなった伝説の21球
「江夏の21球」はノンフィクション作家・山際淳司さんの短編作品のタイトルで、広島東洋カープ対近鉄バファローズ(現:オリックス・バファローズ)の日本シリーズ第7戦で広島の守護神・江夏さんが9回に投じた全21球をテーマにしています。今では作品よりも江夏さんの伝説として語られることのほうが多くなっています。勝ったチームが初の日本一となる試合、広島の4-3で迎えた9回、江夏さんは無死満塁の絶体絶命のピンチを招きます。そこから相手のスクイズを外し無失点で切り抜け栄冠を勝ち取りました。人間ドラマが凝縮されたおよそ26分の手に汗握る攻防です。
第8位:昭和59年「江川投手オールスター8連続奪三振」(396票)
画像はX(@SportsHochi)から引用 《拡大》
8位は昭和59年「江川投手オールスター8連続奪三振」7.24のセ・リーグ対パ・リーグの球宴で江川投手が快記録!9人目はセカンドゴロ!
- すごかった!
- 江川らしい素晴らしい投球
- 見ていました。覚えています!
江夏豊さんの9連続三振の記録を破ろうとしたのが昭和59年オールスターの江川卓さん。投手は3イニングしか投げられないので破りようがないと思われましたが…。第3戦に2番手で登板し8者連続三振を奪った江川さん。9人目の大石大二郎さんに投げた振り逃げ狙いのカーブを当てられ二塁ゴロに。8連続三振に終わりましたが夢の球宴にふさわしい挑戦でした。
第9位:昭和33年「西鉄が日本シリーズ3連敗から4連勝」(343票)
画像はX(@tospo_prores)から引用 《拡大》
9位は昭和33年「西鉄が日本シリーズ3連敗から4連勝」10.21の巨人対西鉄戦、西鉄が巨人に勝って奇跡の日本一!
- 神様、仏様、稲生様!
- 今も球史に残る試合!
- 最高に興奮した
3年連続で同じカードで両軍監督の因縁から「巌流島決戦」と言われた昭和33年の日本シリーズ。接戦も予想されましたが大型新人・長嶋茂雄さんを擁する読売ジャイアンツがあっさり3連勝し日本一に王手をかけます。しかし西鉄ライオンズ(現:埼玉西武ライオンズ)が開き直って大逆襲。特にエースの稲尾和久さんは「神様、仏様、稲尾様」と呼ばれる大車輪の活躍を見せます。結局、崖っぷちから4連勝した「野武士軍団」の西鉄が3年連続の日本一に。球史に残る日本シリーズです。
第10位:昭和46年「王選手が日本シリーズでサヨナラホームラン」(338票)
画像はX(@meikyukai_nihon)から引用 《拡大》
10位は昭和46年「王選手が日本シリーズでサヨナラホームラン」10.15の巨人対阪急戦で王選手が山田投手から劇的逆転スリーラン!
- 王さんが一番印象に残ってる。すごかった
- 急展開だった。王さんはいつもすごい
- サイコーだったな
日本シリーズ史上屈指の名勝負といわれる一戦。阪急ブレーブス(現:オリックス・バファローズ)先発・山田久志さんが完璧に近い投球を披露。阪急の1-0で迎えた9回、打席には読売ジャイアンツの王貞治さんが立ちます。3球目をすくい上げた打球はライトスタンドへ飛び込む逆転サヨナラ3ランに。後に王さんは「あの対戦が語り継がれるのは山田君があの後、プロ野球の世界で頑張ったから」と語っています。山田さんが大投手になったからこそ名勝負といわれるのです。
プロ野球「昭和の名試合・名場面」ランキングベスト10
以上、全年代の男女(性別回答しないを含む)9,869名が選んだ<プロ野球「昭和の名試合・名場面」ランキング>でした。
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)9,869名
調査日:2023年8月24日